玄関に心遣いのスツールを
昔と違って、今は家に人があがるということもあまり無いように感じています。
昔は飲食店も今より少なく、家に人を招く機会も多くて、よその家に行ったら必ずお仏壇にお参りをしてといった文化もあったり、家の中でもお客様の目に触れる部分にはちゃんとしたモノをという考えがあったと思います。
今は正直、人に見せられる、話の種になるような家具をお持ちの家庭って少ないですよね。家具屋としては、人目云々ではなくて、ご自身、ご家族のライフスタイルをより良いものにするために、毎日の生活の中にお気に入りの家具を取り入れて欲しいなぁとは思うのですが、やはり人目に触れるか否かでご予算が変わってくると言うのが現実です。
ただ、そんな中でも唯一絶対に人目に触れる場所が、玄関です。だから少なくとも玄関には、お客様をもてなすための心遣いをしておいて欲しいなぁと考えています。
お客様がが訪ねてきて、「家に上がってもらう程ではないけれど、立ち話もなんだなぁ...」って時は結構ありますよね。そんな時にはやはり座る場所が用意されているというのが、心遣いだと思います。昔の日本の家だと、お客様を縁側でお迎えして、そこで座ってもらって世間話に花が咲くように、中と外の中間領域での会話というのは、長すぎず短すぎず、ちょうど良いコミュニケーションが取れる機会です。
当工房のSADDLE STOOL は、玄関に置いて、お客様に座っていただくことはもちろん、話の種になるような良い造りのモノを目指して開発したスツールです。
話の種ポイント
①長野県の工房でハンドメイドしております
私、中田裕明33才独身(2020年現在)、長野県飯田市にある工房で一人黙々と、一脚一脚丁寧に制作しております!
多摩美術大学プロダクトデザイン専攻卒業後、富山大学芸術文化学部にて木工を学び、帰省後アルバイトをしてお金を貯め、2015年からTunnel worksとしてオリジナル/オーダー家具を制作しております。
まだまだ若輩者ですが、誠心誠意取り組ませていただいております。
小さい頃から007のQに憧れており、工房を秘密基地とし、お客様を007と考え、椅子を作る際は、お客様の任務に合わせたボンドカーを作るつもりで制作しております。機械音痴です。
※数年前の写真ですので、今はもうちょっと老けております
②上質な無垢の広葉樹を使用しています
杉やヒノキなどの建築材料になる針葉樹と比べると非常に硬く、強度もある広葉樹ですが、成長に時間がかかり、数も年々減っているため、貴重で、それ故価格も高価な材料です。
しかし非常に美しく、また使い込んで年月が経つにつれて味わいを増していく本物の素材ですので、この広葉樹の、更に厳選した良い部分のみを使って制作しています。
ウォールナット、チェリー、オークの三種類をご用意しております。
②鉋で仕上げた、思わず触りたくなる座面
「外丸鉋」という鉋で、あえて刃物で削った痕跡をそのまま残した、ハンドメイドだということが一目でわかる仕上げです。サンドペーパーで仕上げるよりも相当技術を要する仕上げですが、美しい無垢材の魅力を更に引き出すため、また私自身の家具職人としての修行も兼ねて、この仕上げにこだわりました。
③ハンドメイドならではの木組み
非対称な形状だからこそ、木工のキモともいえる木組みの種類を楽しめます。
・前脚(幅の広い方)と幕板は「通しホゾ割くさび」という、貫通したホゾにくさびを打ち込んだ強固な仕口で、見た目にもアクセントになっています。
・後脚と座面は「組継ぎ」と私は呼んでいますが、互い違いに加工した部材を隙間なくぴったりと組み、更に横からビスを打ち込むことで、抜けず、緩んでもこないようにしています。(釘やネジを使用しないことを良しとされる方もいらっしゃいますが、私は強度が上がるなら躊躇なく使用していくことを良しと考えています。穴は木栓で塞いであります。)
④スタッキングも可能です
玄関用としてではなく、通常のスツールとしての使用ももちろん可能です。スタッキングも可能ですので、来客用に数脚重ねて置いておくこともできます。
④メンテナンスも簡単です
無垢の広葉樹の魅力を最大限に生かす塗装として、木材を中から強くするオイル塗装を施しております。ウレタン塗装等の、木材の表面に塗膜を作る塗装と比べると多少汚れは着きやすい塗装ですが、塗膜を作らないため、広葉樹そのものの素材感を楽しめる塗装方法です。無垢材ならではですが、汚れてもサンドペーパーで研磨して汚れを落とし、再びオイルを塗布することができます。木工用のオイルを塗って拭き取るだけですので、どなたでも簡単にメンテナンスしていただけます。
こんなところでしょうか。
あと、キャンペーンのプレゼントTシャツのデザイン上がってまいりました!
良い感じくないですか!?
グレーに白で図面ぽい感じでデザインしてもらいました。
これから発注しますので、もうしばらくお待ちいただければと思います。
完成したらとりあえずこれ来てこれ作ります笑
SADDLE STOOL 、どうぞよろしくお願いいたします!
制作の様子も上げようと思ったのですが長くなったので③で!
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